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「違和感仕事しろ」などと云って頂けるのはありがたいですが、いや、すっごく仕事してると思うよ?w
特にAメロの「誰コレ?」っぷりは頭抱えるほど酷い。
この部分の音は相当拾い直し&差し替えしたんですが、結局これ以上改善できませんでした。
すごい低音続きなのでピッチ(音程)を変えてることによる「音化け」も無視はできないのですが、一番の要因はそれよりも、この部分の中村先生の「歌い回し」を再現できなかった……というか想像できなかった、というのが大きいと思う(音自体は原音をかなり低い音から取ってるので、あまりピッチは弄ってないのです)。
このパート、中村先生なら間違いなく、かなり独自アレンジによる歌い回しになると思うんですがw、それがどんな感じになるかを想像&再現できなかった。
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音周りで行ってる作業は前2つとあまり変わらないです。
(1)Audacityでの元音源切り出し → (2)Melodyneによるピッチ補正 → (3)Audacityで音の繋ぎ・タイミング・音量を延々修正、が基本工程です。
ソースとなる音探しと(3)での調整過程が時間の9割かな。
音源作成期間は「一応の完成形」(→この時のAudacityのスナップショット)までがおよそ2週間ほど。動画うp直前までにさらに多少調整はしていますが、まあ微調整のみです。
音は、連続音は「たまたま」拾える場合を除いて特に意識しない「ソースの1音=人力での1音」の基本構成。
どうしても存在しない音や、違和感が出る音での母音の差し替え・合成などはしていますが、それでも1音の合成に2~3音が最大で、合成してる比率もそんなに高くはありません(多分。実際に見て比較してるわけではないのであれですがw、他の人の話を聞たりツイート見てたりする感じだと、自分のはだいぶ単純なことしかやってないと思う)。
今回は原曲オケが所謂「海苔ベタ」音源(音量が常時最大付近まで振り切っててWAV編集ソフトでみると海苔のように見える音源)なので、アラが目立ち辛いのには救われてるかも。
個人的に気に入ってるのは、「すんげえ(んー)みずぎ」のとこや、ののワってる「ズバ↑っと↓」辺りの歌い回し再現が出来たことかなあ。
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前2つと違うところは、一つはピッチドリフト(1音内での音程のブレ・変化)を原ボーカルのあやや(松浦亜弥)の歌い方になるべく寄せたところでしょうか。
ClariSの歌い方を真似させると、なんというかすごい巻き舌っぽいというか「とかち」っぽくなってしまったので、結局元の中村先生の音の跳ね方を生かす(?)方向で調整したんですが、今回の曲調の場合はそこまで酷い状態にはならないかな、ということでかなり積極的に弄っています。
……おかげで、というのも変ですが、やはりキャラ感死にましたが。
中村先生にはありえない……というと失礼だけど、まず見かけない綺麗なビブラート掛けたりしてる場所があるのは、ちょっとやりすぎたかもしれない。
その分、「人間っぽさ」は増したかなあ。どうなんだろう。
無論、なるべく違和感ないように、を目指したつもりではあるんですが、いわゆる「耳慣れ」(ずっと聴いてると違和感感じなくなる現象)してしまうんで、自分だとちょっと判断し辛いですね。
しかし、キャラ感と自然さの両立のバランス取るのは難しいなあ。
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もう一つは、音ソースとして使った曲をかなり増やしています。
前2曲は「神バ」「Do-Dai」の2曲をベースに、どうしても足りない音だけ他2~3曲から貰ってくる、という形を取りました。
今回も上記2曲がベースなのは変わりませんが、比率はやや低くなっており、他の使用曲も10曲ほどに増えています。
より合う音を探した結果、というのもあるのですが、今回の曲の場合、Aメロ・Bメロ・サビでかなり歌い回し・キーが変化するので、それぞれのパートでベースになる音ソースも合うものに変化させた、というのが大きいです。
あと、前2つで多少なりとは云え慣れが出たので、音を「寄せ」(歌い方の違う曲から拾ってきた2音を違和感を小さくなるように調整する)て繋ぎやすくなった、というのもあるかもしれません。
まだまだ上手く行ってるとは云い難いですけど。
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