大して書くこともないけど、テクニカルな部分について。
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抜きを使ってる部分に関しては、3種類の背景で録画しての差分抜き(AEの「異なるマット」使用)です。多分nukim@sでも同程度の精度は出るでしょう。
差分に使ったステージは、今回は「都市空間」「デパート」の二種を基本に、状況に合わせて「カーニバル」か「サクラ」をもう一本加える、という形です。
抜きの精度(ごみの残り具合)は衣装やダンス、照明効果などでも変わるので、「コレがベスト!」という組み合わせはまだ見つけきれてません。
ただまあ、3つ以上で差分取ればそれなりの精度は出るようです。録画で死にたくなるけど。
今回、抜きパートとステージがすぱすぱと切り替わる構成だったので、抜き部分はステージのMID/UPカメラと似たカメラの動き(キャラの中心線を常に画面中央に捉え続けるように動く)をさせています。
あまり動かしすぎるとウザいので、ステージよりは動き控えめにしましたが。
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字幕に関しては、カットしてるシーンと字幕消しを行ってるシーンの両方があります。
私は元々(L4U出るまでは)カット派だったんですが、2は全体的にカメラが「寄り」気味になっている上、字幕位置も高いので、カットしてしまうと非常に面積が少なく(=大写しに)なってしまうため、今回は併用。
字幕消しにはAdobePに提供していただいた自作のプラグインを活用させていただきました。感謝。
ただ、プラグインを使っても「ぼかし」による「にじみ」「ゆがみ」はどうしても出てしまうため、気になるところは手作業で埋めたりもしています。抜きのシーンなんかは半分以上手作業で埋めてるかな(抜きと字幕消しの相性はよくないので)。
「アップ少ないなー」というコメを見掛けた気がするのですが、指摘の通りアップを使用していません。
少ないどころか一つも使ってないんじゃないかなあ。
アップだと流石に字幕消しが目立ってしまう(が、カットすると大写しになりすぎてしまう)のと、MIDが寄り気味な上に固定なので字幕カットするとほぼL4Uまでのアップに近い画角(とそれなりの画質)が出てしまう、というのが使ってない理由です。
代わりに目線が撮れないのが欠点ですが、今回は「ここはどうしても目線カットで決めないと!」な自分的なポイントがなかったので、結局使ってません。
字幕カットした上で目線使うと、大アップでの目線なのですごく力強くなりすぎちゃうんですよね……。その分効果的なところで使うと有効だとは思いますが。
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その他には、表情の合成を数箇所、あと音声と口パクが大きくずれるところに関しては口パク封じ・追加を行っています。
パート分けが無いため「封じ」側も自前でやらなければいけないのと、肌のグラデーションのおかげで合成箇所のエッジが見えやすくなってるのが、2では面倒ですね。
合成エッジに関しては、色調補正で色を「寄せ」て、最終段の全体画調補正でDiffusion強めに掛けて目立たなくしています。
この辺に関しては「どこを合成してるのか」がバレなければ勝利かなw